プロ野球の巨人軍におけるV9戦士末次利光

末次

プロ野球界で最も巨人軍が強かった時代言えば、1965年から1973年の9年間で、日本シリーズを9連覇したV9時代です。V9を支えたのは、日本野球界を代表する大打者である王貞治と長嶋茂雄のいわゆるONですが、彼らの他にも魅力的な名選手たちが通称V9戦士として活躍しました。

そして、V9後半に、主に6番打者として活躍したのが末次利光です。時には、5番打者として王・長嶋のON砲とともにクリーンナップを形成した末次は、1969年に外野のレギュラーに定着し、1971年の日本シリーズMVPに輝く大活躍を見せています。末次は、V9戦士として選手としても巨人軍に貢献しましたが、引退後はコーチやスカウトとしても活躍しました。

1軍のコーチ時代には主力選手である中畑清を育て上げたことでも知られており、名コーチとして活躍しました。
また、1995年にコーチを辞めスカウト部長になってからは、巨人軍の新たな主力選手の獲得に邁進しました。彼が獲得に貢献した選手としては、阿部慎之助や亀井義行といったチームの主力選手が挙げられます。近年では、ジャイアンツアカデミーの校長を経験したり、九州ベースボールアカデミー宮崎校の名誉校長を務める等、球団にとっては非常に重要な存在となっています。